【黒緑ミッドレンジ】デッキ紹介

 みなさんこんばんは、かめたそです。

 前回まではこれからマジックを始めたいという方にオススメの安く組めて戦えるデッキをいくつか紹介してきました。しかし、世の中には私のように「高くても構わん!環境で強いデッキが使いたいんじゃぁ!!」という方もいらっしゃるかと思います。

 そこで今回からはXLN〜GRN期のスタンダードを代表する、いわゆる環境トップのデッキを数回に分けて紹介していきます!1回目の今日は、ラヴニカのギルド発売の前評判の時点で強く、実際に使ってみたらやっぱり強かった【黒緑ミッドレンジ】の紹介です。

 【ゴルガリミッドレンジ】とも呼ばれていますね...「ゴルガリ」というのはマジックにおける黒と緑の色の組み合わせの呼び方で、このデッキは黒と緑のカードで構成されたミッドレンジデッキです。

このデッキの主要素は以下の3点です。

・ 「探検」を持つクリーチャーによるマナ基盤の安定性の高さ

・ 4〜6マナのクリーチャーやプレインズウォーカーによる圧力

・ 黒の除去・回収を駆使した対応力の高さ

 「探検」とは《翡翠光のレインジャー》などが持つ能力で、デッキトップを公開して土地なら手札に、それ以外なら墓地orデッキトップに置き「探検」を行ったクリーチャーに+1/+1カウンターを置くという能力です。安定したマナ基盤により土地を4〜6枚まで伸ばし、4〜6マナ帯のクリーチャーやプレインズウォーカーへ繋ぐことが可能です。この安定したマナ基盤により、《殺戮の暴君》や《ビビアン・リード》といった対処困難あるいは相手は対処しないと敗北に直結してしまうようなカードを毎ターンのようにプレイしたり、《ヴラスカの侮辱》などの除去によってゲーム主導権を握ったりととても器用に立ち回ることが可能です。


① 「探検」を持つクリーチャーによるマナ基盤の安定性の高さ

 「探検」はマナ基盤の安定に貢献することに加え、仮に土地がめくれなくとも次のターンに引きたいカードならデッキトップ、不要なら墓地...とドロー操作にもなるため、手札の質を上げながらゲームを進めることができます。このデッキでは《翡翠光のレインジャー》と《マーフォークの枝渡り》が「探検」を持っており、序盤はこの2種をプレイしていき土地基盤の安定や、ドローの質の向上に努めていきます。《野茂み歩き》は「探検」を持ってはいませんが、自身が「探検」を行うごとにライフ回復と自身の強化を行うので、【赤単アグロ】のようなこちらが動く前にゲームを終わらせにくるようなデッキへの対策になると共に、ゲームを長期戦化することで、4〜6マナの強力なカードをプレイする機会を増やし、ゲームをこちらの土俵に持っていくことに貢献します。


②  4〜6マナのクリーチャーやプレインズウォーカーによる圧力

 4〜6マナのフィニッシャーとしては《殺戮の暴君》に加えて《ビビアン・リード》、《ゴルガリの女王、ヴラスカ》が挙げられます。特に《殺戮の暴君》は打ち消されることがなく、呪禁(相手の呪文や効果の対象にならない)持ちという抜群の耐性を持った強力なフィニッシャーです。《ビビアン・リード》は土地やクリーチャーを探しに行ける能力に加えこのデッキの苦手な飛行クリーチャーやアーティファクト、エンチャントへの対処、一度使えば投了されること間違いなしの奥義(強力な効果の代償に忠誠度を大きく下げる能力)を持つため、デッキの潤滑油兼フィニッシャーとして機能します。《ゴルガリの女王、ヴラスカ》も「ビビアン」で対処できない低コストクリーチャーへの対処法になる他にドロー加速とこれまた強力な奥義を持ちます。上記の「探検」で土地を伸ばしてこれらのフィニッシャーをプレイすることがこのデッキの勝ち筋です。


③ 黒の除去・回収を駆使した対応力の高さ

 黒のカードでは除去を行えるカードを多く採用しています。《ヴラスカの侮辱》はクリーチャーやプレインズウォーカーを除去した上でライフ回復が行えるインスタントで、《貪欲なチュパカブラ》はクリーチャーを除去した上で相手の軽コストクリーチャーのブロックを行えば最大で1:2交換を行うことが可能です。《採取/最終》は2つの効果のいずれかを選択して使用できる分割カードで、《最終》は自分クリーチャー1体を強化した上での全体除去として機能しますし、《採取》として使用すれば墓地のクリーチャー2枚を再利用することができます。「探検」クリーチャーを回収してデッキを回転させるもよし、《殺戮の暴君》を回収して相手に圧力をかけるもよしとデッキの対応力や持続力を底上げしてくれるカードです。

◆デッキレシピ◆

不利なデッキと対策

 【黒緑ミッドレンジ】が3マナ帯のカードをプレイできるようになると、毎ターンのように強力なカードをプレイできるようになり、特にコントロール系のデッキに対しては打ち消されず、容易には除去ができない《殺戮の暴君》の存在から一旦「暴君」が出ればそのまま殴り続けて勝つことができるため相性がいいです。その反面、こちらが動く前にライフをガンガン削ってくる【赤単アグロ】や場数でこちらを圧倒し、物量差で押してくる【緑白トークン】に対してやや不利です。軽コストクリーチャーへの回答として《最終》は遅いため《黄金の死》を、《再燃するフェニックス》や《暴君の敵対者、アジャニ》対策で《ヴラスカの侮辱》をサイドから入れることで応戦しましょう。また、同型戦や《潜水》によりこちらの除去を躱してくる【青赤ドレイク】や【ジェスカイコントロール】といった「青赤系」のデッキには布告除去(相手自身に除去する対象を選ばせるカード)をサイドインしましょう。具体的なサイドプランは下記の通りです。

対【赤単アグロ】

《真夜中の死神》3枚→《黄金の死》3枚

《ゴルガリの女王、ヴラスカ》1枚→《ヴラスカの侮辱》1枚

対【緑白トークン】

《貪欲なチュパカブラ》3枚→《黄金の死》3枚

《喪身》2枚→《ヴラスカの侮辱》&《暗殺者の戦利品》各1枚

対【黒緑ミッドレンジ】

《野茂み歩き》3枚→《疫病造り師》3枚

《貪欲なチュパカブラ》&《ビビアン・リード》各1枚→《最古再誕》2枚

対「青赤系」

《ラノワールのエルフ》4枚→《強迫》4枚

《貪欲なチュパカブラ》3枚→《最古再誕》2枚&《秘宝探求、ヴラスカ》1枚

 以上、【黒緑ミッドレンジ】のデッキ紹介でした。「ラヴニカの献身」の発売が控えている今日この頃ではありますが、XLN〜GRN期の環境をリードし続けたデッキですので、触れてみる勝ちは大いにあると思います。

0コメント

  • 1000 / 1000