【緑白トークン】デッキ紹介

 みなさんこんばんは、かめたそです。

 前回、前々回と「ラヴニカのギルド」環境で流行している【黒緑ミッドレンジ】と【ジェスカイコントロール】を紹介して来ましたが、今回はXLN〜GRN期のスタンダードを代表する、いわゆる環境トップのデッキの中から【緑白トークン】を紹介していきます!

 【セレズニアトークン】とも呼ばれるこのデッキは、とにかく大量のトークンを生成し、「召集」を駆使して除去や強化を行いながら、攻撃していくデッキです。「セレズニア」というのはマジックにおける緑と白の色の組み合わせの呼び方で、このデッキは緑と白のカードで構成されたトークンを多用するビートダウンデッキです。

このデッキの主要素は以下の3点です。

・トークンを生成するカードにより序盤から大量展開ができる

・「召集」を駆使して展開・強化・除去と器用に立ち回れる

・全体強化&物量差によるフィニッシュ力の高さ

「召集」は《大集団による行進》などが持つ能力で、クリーチャーをアンタップすることで無色マナかそのクリーチャーの色のマナ1点をマナ・プールに加えることができるというものです。「召集」を駆使することで比較的低いコストで強力なカードをプレイできるため、大量のトークンを展開するこのデッキと非常に噛み合っています。


① トークンを生成するカードにより序盤から大量展開ができる

 このデッキはとにかく序盤から大量のトークンを生成するカードを大量に採用しており、それらの多くが一度トークンを生成したら仕事が終わってしまうようなカードでないというのが特徴です。《べナリア史》は2ターンに渡りトークンを生成した後に自らの生成した騎士トークンを強化する効果を持つ英雄譚、《軍団の上陸》もトークンを1体生成した後に、条件を満たせば《一番砦、アダント》という、コストを払えばトークンを生成する効果を持った土地へと変身し、永続的にトークンの数を増やすことができます。《協約の魂、イマーラ》はタップ状態になるたびにトークンを生成することができるクリーチャーです。攻撃する時だけではなく、「召集」のコストにした時もタップ状態になるため、様々な状況で積極的にトークンを生成することが可能です。


② 「召集」を駆使して展開・強化・除去と器用に立ち回れる

 このデッキの「召集」を持つカードは《大集団の行進》と《敬慕されるロクソドン》、《議事会の裁き》です。これらのカードはマナ・コストが比較的高いものではありますが、「召集」を駆使することでコストを軽減できます。それぞれ展開・強化・除去に関する効果を有しており、このデッキの対応力の底上げに貢献しています。特に《大集団の行進》はXマナの分として支払った数だけトークンを生成することができるこのデッキの切り札であり、新スタントということを利用して、相手のクリーチャーをブロック→ブロック・クリーチャーを「召集」コストとしてプレイするなんてことも可能です。


③ 全体強化&物量差によるフィニッシュ力の高さ

 最後に、このデッキの勝ち筋の紹介です。《大集合の行進》をはじめとするトークン生成カードで大量のトークンを生成し、《不和のトロスターニ》などの全体強化で物量差で押しきる!というのがこのデッキの一般的なプランです。《不和のトロスターニ》は他のクリーチャー全てに+1/+1の修正を与えると共に、トークンを2体生成します。また《暴君への敵対者、アジャニ》もクリーチャー2体を強化する能力、各自分ターンの終了時にトークンを3体生成する奥義とフィニッシャーとして申し分ないカードです。《開花/華麗》も《華麗》で全体に+2/+2の修正を与える、フィニッシャーとしての用途に加えて《開花》として使用することでデッキから土地をサーチし、「トロスターニ」や「アジャニ」をプレイできるように土地を伸ばすことができる序盤でも終盤でも活躍できる分割カードです。

◆デッキレシピ◆

不利なデッキと対策

 現環境の仮想敵としては、はじめに【黒緑ミッドレンジ】と【ジェスカイコントロール】が挙げられ、このデッキの天敵である《ゴブリンの鎖回し》を擁する【赤単アグロ】が挙げられます。序盤の展開を「探検」にある程度依存する【黒緑ミッドレンジ】には《トカートリの儀杖兵》を、《轟音のクラリオン》でこちらのトークンを一掃してくる【ジェスカイコントロール】にはあちらの天敵である《アダントの先兵》に加え、「呪禁」により対処が困難な《無効皮のフェロックス》と《ドミナリアの英雄、テフェリー》を機能不全に陥れる《不滅の太陽》をサイドイン、【赤単アグロ】に関しては、《実験の狂乱》を破壊できる《秋の騎士》や軽コストクリーチャー除去となる《不可解な終焉》で応戦しましょう。生成するトークンのほとんどは「絆魂」を持っているので、粘り強く戦うことも可能です。具体的なサイドプランは下記の通りです。

対【黒緑ミッドレンジ】

《苗木の移牧》3枚→《トカートリの儀杖兵》3枚

《協約の魂、イマーラ》3枚→《不可解な終焉》3枚

《暴君への敵対者、アジャニ》2枚→《不滅の太陽》2枚

対【ジェスカイコントロール】

《敬慕されるロクソドン》4枚→《無効皮のフェロックス》4枚

《暴君への敵対者、アジャニ》2枚→《不滅の太陽》2枚

対【赤単アグロ】

《協約の魂、イマーラ》3枚→《秋の騎士》3枚

《苗木の移牧》3枚→《不可解な終焉》3枚

 以上、【緑白トークン】のデッキ紹介でした。デッキパーツのほとんどが「ラヴニカのギルド」で登場したカードであり、ローテーションで《べナリア史》などがスタンダード環境を去ったとしても、代わりのトークン生成系のカードを採用することで長く楽しめるというのもこのデッキの魅力ではないかと思います。

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