現スタンダードの環境デッキについて

 みなさんこんにちは、かめたそです。

 今回は今月末の「ラヴニカの献身」発売を前にイクサラン〜ラヴニカのギルド期スタンダードの環境デッキの傾向について、大会の結果などをもとに考察して行きます。

マジックにはショップでのフライデー・ナイト・マジックのような小規模な大会から世界中のプレイヤーが集まるプロツアーのような大規模な大会まで規模は違えど様々な大会があります。今シーズンは多くのデッキが活躍し、良環境と言われていましたが、カード単位で見てみると「ある傾向」が見えてきます。

 これは12月に開催されたワールド・マジック・カップ2018(以下WMC'18)という国対抗3人1チームのチーム戦に顕著に現れています。なぜなら、WMC'18では基本土地以外のカードを使えるのはチーム中1人のみというルールが設けられているからです。ですのでWMC'18で活躍したデッキはチームメイトの使用するカードと重複がなく、「現スタンダード環境で活躍するカードはどれか」を知るのにはもってこいでした。

 イクサラン〜ラヴニカのギルド期スタンダード環境で活躍したデッキとして、主に下記のようなものが挙げられます。

・ゴルガリ(黒緑)ミッドレンジ

・ボロス(赤白)アグロ

・ジェスカイ(白青赤)コントロール

・イゼット(青赤)ドレイク

・セレズニア(緑白)トークン

・赤単アグロ

これらのデッキを大別すると、下記の4つのタイプのいずれかに分類することができます。

タイプ1 ゴルガリ(黒緑)ミッドレンジ

 最も多かったのはゴルガリ(黒緑)ミッドレンジというデッキで、WMC'18に参加した74チームのうち実に70チームがこのデッキを使用しました。ゴルガリ(黒緑)ミッドレンジというデッキ一つが一つのタイプとして存在しています。《翡翠光のレインジャー》などの「探検」ギミックで土地を伸ばし、《殺戮の暴君》や《ビビアン・リード》といった対処の困難なクリーチャーやプレインズウォーカーを出す、様々なデッキと渡り合えるいいデッキです。


タイプ2 青赤系のデッキ

 2番目に多かったのが《蒸気孔》と《硫黄の滝》の2種類の2色土地を用いた青赤系のデッキです。イゼット(青赤)ドレイクとジェスカイ(白青赤)コントロールがこのタイプに分類されます。イゼット(青赤)ドレイクは軽コストのドローや火力で《弾けるドレイク》などのパワーを育てながら戦うデッキ、ジェスカイ(白青赤)コントロールは打ち消しと全体除去で相手の勝ち筋を削りつつ、《ドミナリアの英雄、テフェリー》でアドバンテージを稼ぎつつ奥義まで持ち込むデッキです。

 WMC’18では上記の2タイプのデッキ+1デッキで大会に臨むチームが多いという傾向がみられました。それでは最後の1つとして選ばれたデッキもみていきましょう。


タイプ3 《ベナリア史》系のデッキ

 3番目に多かったのが、《ベナリア史》を使用したデッキと後述する赤単系のデッキです。ボロス(赤白)アグロとセレズニア(緑白)トークンがこのタイプに分類されます。ボロス(赤白)アグロは軽コストクリーチャーを並べて《ベナリアの群司令》で強化して戦うデッキで、白単に《実験の狂乱》を搭載することで息切れしにくくなってます。

セレズニア(緑白)トークンは《軍団の上陸》などトークン生成ができるカードを多く採用し、《敬慕されるロクソドン》による強化などを駆使し、数で圧倒するデッキです。

タイプ4 赤単系のデッキ

 赤単系のデッキも《再燃するフェニックス》や《ゴブリンの鎖回し》という強力なカードを擁しており、なおかつ上記3タイプのデッキではこれらのカードを使うことがなく、そのうえ土地は基本土地の《山》さえあればいいので、他の2デッキの選択肢を増やすという意味でも有効なデッキです。軽コストクリーチャーと火力呪文によって一気にゲームを終わらせてしまう赤単アグロと、《宝物の地図》でマナを伸ばし、《再燃するフェニックス》のような対処が難しいクリーチャーと火力呪文による消耗戦を得意とするビッグレッドがこのタイプに含まれます。

 このように、現スタンダード環境(イクサラン〜ラヴニカのギルド)は強力なカード数種類と、それを使うデッキ数パターンが存在し、一つのデッキに傾くことのない良環境でした。これからマジックを始めようと考えている方は、上に挙げたカードのうちいずれか興味のあるグループを揃えていくことをお勧めします。パワーカードを揃えておいて損をすることもないでしょうからねwww

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